北欧の「幸福」理念で築く個人特化型就労支援
チューリップの「おもいやり」をシンボルマークに掲げる株式会社Lykkeでは、障害を持つ18歳以上の方に向けて、広島市でオーダーメイド型の就労支援を実施している。うつ病、発達障害、知的障害、精神障害といった多様な困難を抱える利用者に対し、年齢や性別の制限を設けることなく門戸を開放している。それぞれの特性と能力に応じたプログラムを組み合わせることで、画一的な支援では実現できない細やかな配慮を可能にしている。
スタッフは利用者との対話を重ね、個々の成長ペースを見極めながら段階的な経験積み重ねを促している。社名に込めた北欧の「幸福」という概念通り、安心して能力を発揮できる場の提供を最優先に、確実な自信向上と社会復帰への筋道を描いている。「焦らず着実に」という方針が、継続的な成長につながっていると感じる利用者の声も多い。
創作製品から実務体験まで選択肢を広げる作業プログラム
就労継続支援B型事業所「angee」と「Sun」において、利用者の興味や適性を起点とした作業選択肢を豊富に設けている。ハンドメイド雑貨の分野では、ピアスや花柄ポーチ、アクリルたわしといった製品の企画から製作、品質管理、販売まで一連の工程を担当する。広島という土地柄を活かした商品開発により、創造性を発揮しながら実践的なビジネススキルを身に付けることができる。
施設外就労では飲食店の調理補助やホールサービス、アパレル店舗の商品管理、コスメティック業界での接客といった幅広い職種で実務を経験する。女性スタッフが約9割を占める「Sun」では、エステサロンでの美容脱毛施術補助やアロマセラピー関連業務など、専門技術の習得機会も用意されている。
海洋環境保護「TRUE BLUE」で育む社会的使命感
海洋プラスチック汚染という環境課題に正面から取り組む「TRUE BLUE」プロジェクトを独自に展開している。海岸に流れ着いたプラスチック廃棄物を利用者が回収し、美しいアクセサリーへと再生する活動を通じて、環境保護と創作の両立を実現している。この取り組みで得た収益は全額を海洋保全活動に還元し、単純作業を超えた社会貢献の実感と誇りを提供している。
放課後等デイサービス「morrys」では、学齢期の子どもたちに家庭や学校とは異なる安全な居場所を確保している。各種体験プログラムを実施することで、健全な成長と社会性の発達を後押ししている。正直、環境問題に直接関われる仕事は他の事業所では珍しく、利用者のモチベーション維持に大きく貢献していると感じた。
交通利便性と柔軟運営による継続支援の基盤
広島市中区という複数の公共交通機関が利用可能な立地条件を活用し、利用者が無理なく通所を継続できる環境を整えている。事業所見学や体験利用の機会を設けることで、利用希望者が実際の作業環境や支援内容を事前に把握できる相談体制を構築している。利用者の体調変化や個人目標に合わせて通所頻度や作業時間を調整し、無理のないペースでのスキルアップを支援している。
地域の協力企業との連携により施設外就労先を拡充するとともに、製品販売ネットワークの強化によって利用者の作品がより多くの人に届く仕組みを作り上げている。


