保護者の安心も支援の対象にする
子どもの発達や障がいに向き合う保護者は、この先をどう考えればいいのか迷いを抱えやすいものです。エコルド川口教室は「安心してわが子らしさを信じられる社会へ」というビジョンを掲げ、「この子はこの子で大丈夫」と保護者が心から思える状態を目指しています。そのために、子どもだけでなく家族の心の支援者でもありたいと考えます。安心できる教室の空気、理解してくれるスタッフの存在、小さな『できた』をすくいとるまなざし。それらが積み重なって、通ってよかったと思える場所になるよう運営されています。
入り口は広くとられています。見学や相談だけの来室でも問題なく、活動内容やスタッフのかかわり方を実際に見たうえで、利用するかどうかを考えられます。診断を受けていない子どもでも、自治体から通所受給者証が交付されれば通えます。発達が少し気になる、園生活で困りごとがあるといった段階での相談も受け付け、受給者証の申請方法から案内しています。
写真でつながる、家庭との距離
日々のやり取りは、スマホアプリ「EcoldLINK」で完結します。承認ボタンをタップするだけで利用の手続きが済み、活動写真の保管や次月の利用申し込みまで、このアプリにまとまります。教室の利用者は追加の費用なく使えます。写真で子どもの様子を家庭と分かち合うことには、家庭と支援者、専門職が同じ姿を見ながら理解を重ねられるという狙いがあります。
送迎は自宅まで車で伺い、保護者には送迎車までの付き添いをお願いしています。親子が少し離れて活動する時間そのものが、子どもにとっての経験になります。保育園や幼稚園に通いながら利用する子どもも多く、通う曜日や時間は園での生活や家庭の状況を聞きながら組み立てます。利用中の様子は、迎えのときの報告や連絡ツールを通じて家庭へ伝えられます。
家族と教室が同じ方を向くために
早い段階から通うことには、子どもと保護者の理解者や味方、共感者が増えるという意味があります。特性やかかわり方を早く知れることで、家庭での接し方の手がかりも見つけやすくなります。取材の中で、支援の対象を子どもだけに閉じず家族まで広げている姿勢に、個人的に温度を感じました。成長の現れ方には個人差があり、小さな変化を保護者と分かち合いながら、その子に合った目標を立てて支援を続けています。
場所見知りや人見知りのある子どもには、無理に活動へ入れず、安心できる関係を築くところから始めます。定員10名に対して常時5〜6人のスタッフが付くため、初めての環境でも目が行き届きます。集団に入るタイミングも、見ているだけ、短い時間から始めるなど、その子の状態に合わせて動かします。

