「通う・泊まる・住む」を自社完結で提供する体制
デイサービスだけを見ていたのでは、株式会社アイリンク・ケアの全体像は伝わらない。訪問介護・訪問看護・ショートステイ・サービス付き高齢者向け住宅・介護タクシー・居宅介護支援——これだけの事業が一法人のもとにあり、西尾市の高齢者の生活を複数の角度から支えている。設立は平成14年10月、開設は平成15年4月。それから20年以上にわたり、地域に根ざした安定した経営を続けてきた。
介護は「サービスを受ける場所が変わるたびに、また一から信頼関係を作り直す必要がある」という負担が利用者や家族にとって大きい。同社では、ケアマネセンターいこいの里がケアプランを中心に据え、デイから訪問・住まいまでをつなぐことで、一定の顔なじみのスタッフが継続して関わる仕組みを構築している。従業員数約145人という規模が、この体制を可能にしている。
デイサービスが持つ、受け入れの幅と日常の豊かさ
丁田館・流館・熊味館・本館・ブルームの5拠点で運営するデイサービスいこいの里は、食事・入浴・体操・送迎という基本機能に加え、ミニコンサートやフリーマーケットなどのイベントを随時開催する。高度障がいや認知症の方の受け入れにも対応しており、介護保険の設定時間外でも利用を受け付けるなど、標準的なデイサービスより受け入れ範囲が広い。「他の施設では対応が難しいと言われ、こちらに来た」という利用者も少なくないと聞く。
トレーニングセンターKAIZENとリハビリセンターcocokaraという自社グループの専門施設がデイサービスに連携する仕組みは、個人的に独自性が高いと感じた部分だ。理学療法士が個別プランを設計し、言語聴覚士の訓練も組み込める。管理栄養士監修の食事が毎日提供されており、リハビリと栄養の両面から体の状態を整える支援が行われている。
在宅での生活継続を支える訪問とタクシーの連携
ヘルパーステーションいこいの里の訪問介護では、身体介護と生活援助の二本立てでご自宅に出向き、入浴・食事・排泄の介助から家事援助まで担当する。家族への介護方法の指導やターミナルケアへの対応も含まれており、在宅での生活継続を多面的に支える。「定期的に同じヘルパーが来てくれるので、細かいことも話しやすい」という利用者の感想が、訪問サービスの本質的な価値を表している。
訪問看護ステーションいこいの里では、理学療法士や言語聴覚士がご自宅でのリハビリを担当。通院が難しくなっても在宅で訓練を継続できる体制が整っている。アーク・ケアタクシーは福祉車両で車椅子・寝台対応の移動支援を行い、通院はもちろん買い物や外出の機会を提供。訪問系サービスとタクシーが組み合わさることで、家から出にくい方の生活の幅が広がる。
医療体制を整えたサービス付き高齢者向け住宅
グランド・ピア西尾・グランドール西尾・グランド・シエル西尾の3棟は、完全個室アパートタイプで夫婦2人専用の居室も用意。24時間専門スタッフが常駐し、医師と看護師による医療体制のもとで認知症や医療ケアが必要な方の入居も受け付ける。入居相談から引越しの手伝いまで一通り対応しており、住み替えにともなう事務的な負担を軽減する。
ショートステイ用の部屋も住宅内に確保しており、介護をする家族が疲弊したタイミングやご利用者様の体調が安定しないときの一時的な受け入れにも対応する。「家族が休める時間を確保できた」という声が出ているのは、こうした短期宿泊のオプションがあればこそだ。


