働く人の数だけ、仕事との向き合い方がある
「一人ひとりが輝ける社会を」というコンセプトのもと、就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルは各利用者の得意分野と苦手意識を丁寧に把握するところから支援を始める。その情報をもとに提案される作業は、無理のない範囲でできることから少しずつ広げていける設計だ。軽作業・内職・ものづくり・ポスティング・在宅という選択肢の多さは、「全員に同じ仕事をさせない」という方針の表れでもある。
コーヒーの自家焙煎やクラフトづくりは、作業そのものが利用者の個性と結びつきやすい種類のプログラムだ。仕事として取り組むだけでなく、「自分にもこれができる」という気づきを促す機会として機能しているという声は多い。
社会参加の実感を日常に組み込む仕組み
働くことを収入の手段としてだけでなく、社会とのつながりを実感する機会として位置づけている点が、就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルの支援の軸だ。一つひとつの作業に意味を持たせ、誰かの役に立っている感覚を利用者が得られるような関わり方を続けている。ポスティング業務で奈良市内を歩き、地域の人に情報を届けるという行為が、社会への参加をリアルに感じさせるという声が利用者から上がっている。
「外に出て体を動かすのがこんなに気持ちよかったとは思わなかった」——そんな感想がポスティング経験者から聞かれるのは、この業務が持つ特性を活かしているからだろう。
昼食無料・送迎対応という、通所を支える土台
通所を続けるための現実的な支えとして、就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルでは昼食を無料で提供している。市内エリアへの送迎にも対応しており、移動手段が限られる利用者の通所ハードルを下げる役割を果たしている。新大宮駅から車で4分、奈良市三条大路のタカハシ第3ビル2階という立地は、公共交通との組み合わせでもアクセスしやすい。
在宅作業の選択肢が残されていることで、体調が優れない日や通所が難しい状況でも実務から離れずに済む。生活リズムに合わせた働き方ができるという点を、継続の理由として挙げる利用者も多い。
「居場所」としての機能を重視する経営方針
代表の加登朋子氏は、就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルを就労の場であると同時に「安心して過ごせる居場所」として運営することに力を注いでいる。障がい特性を否定しない環境が自己肯定感を育むという考えは、日々の接し方や作業の割り当て方に具体的に反映されている。「ここにいていい」と感じられることが、前向きな一歩の起点になるという姿勢が一貫している。
見学・体験利用はいつでも受け付けており、事前に雰囲気を確かめてから通所を始めることができる。平日9時から18時が営業時間、連絡先は0742-94-3366。


